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旧家とおひな様
寒い日が続きましたが、やっと暖かい春がやってきたと感じさせる陽気になってきました。
自宅に籠っていた冬眠状態から脱却しようかと思って、近所にぶらりと出掛けてみました。
昨日は本当に暖かくて、ダウンベストを着ているとうっすらと汗ばむ程。車の中もウインドを締めているとエアコンが入ってしまう程でした。

車にカメラを積んで10分程のところに国の重要文化財になっている「旧高橋家住宅」という旧家があります。
武蔵野台地と新河岸川が作った平野部の境目に位置して、家屋の周りには雑木林、脇には農地が広がって、昔の武蔵野の田舎の風情を感じさせる場所にあります。
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入り口を入ると一段高い駐車場から住宅全体を見渡せます。母屋は、木造平屋建て茅葺き屋根の重厚な古い日本家屋となっていて、四方に傾斜する屋根を持つ寄棟造りの変形はより一層重厚な趣を見せています。1800年初頭に建てられた物らしいです。
茅葺きの裏側は竹を格子状に縄で組み腕木に乗せられています。
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建物は母屋の他に納屋・蔵・木小屋・井戸小屋・祠などがあり、周りには雑木林や畑もあります。
母屋の前は手入れされた庭があって丁度梅が見頃になっていました。
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茅葺き家屋特有の囲炉裏の匂いがする母屋の中に入ると、土間の左側に板の間がありその先に畳の部屋が2部屋。
中にはおひな様が飾られています。
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くらい部屋の中で裸電球と外からの光だけで柔らかい雰囲気を出そうと思って撮りましたが、手持ちではなかなか辛い条件。若干ブレていますがお許しを・・・
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いかにも古そうなおひな様、そして上から色々ぶる下がっています。
「雛の吊るし飾り」というもので、江戸時代後期から伝わる伊豆地方の風習らしいのですが、よくみると何とも可愛らしい。赤い玉飾りだけの物もありますが、細工した手の込んだ物までいろいろな種類があります。中にはにんじんやカボチャ・大根・魚まであります。
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私なりに推察すると、ひな飾りは長女誕生を祝うもの、娘の健やかな成長と幸せを祝うために女性の生活にちなんだ物を飾ったのではないかと思います。
犬張子→安産、野菜や魚→嫁ぎ先での食生活・・・こんな感じでしょうか!
by nobinobit | 2013-03-09 13:29 | スナップ
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